全国的に新型コロナウイルスの感染のリバウンド(再拡大)が懸念される中、感染状況に地域差が生じている。秋田や宮崎など7県が今月に入って過去最多の新規感染者を更新する一方、東京や大阪などの大都市圏はほぼ横ばいで推移する。国の助言機関は「第6波で感染者数のピークが低かった地域では、免疫を獲得した人が少なく、感染が拡大している」と分析する。

 厚生労働省などによると、5日までの1週間の新規感染者数は前週比で、東京1.04倍、大阪0.97倍、愛知0.97倍と大都市圏では比較的拡大が抑えられ、第6波のピークの半分から3分の1程度で推移している。一方、宮崎1.68倍、島根1.42倍、大分1.39倍と人口規模が小さい地域は高水準で、秋田、岩手、福島、新潟、長野、愛媛、宮崎の7県は今月、過去最多を更新した。
 助言機関の座長を務める脇田隆字・国立感染症研究所長は6日、免疫を獲得するケースとして▽ワクチン接種▽コロナに感染――があると指摘。ワクチンの3回目接種は全国的に均一に進んでいるが、感染による免疫の獲得には「地域差が生まれている」とし、第6波で感染者が少なかった地域で特に感染拡大が目立っているとした。

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