■「言葉は波動」

 清水ヘッドは矢野監督と同じく、本をよく読むという。「昔は休みはパチンコだったのが、全然行かなくなった。部屋で読書したりね。『アドラー心理学』とか、『言葉の伝え方』とか、いろいろ買い込んでいる」。もちろん、遠征の移動中にも本を手に取る。

 「監督がすごくアンテナを張られているので勉強になる。監督直々に『こうしてください』というのはないけど、『こういうのもありますよ』とアイディアをくれる」。そういう情報交換も活発に行われている。

 矢野監督からの話で心に残っているのが「言葉は波動」だという。

 「たとえば同じ3つの容器に水を入れて、それぞれに『うまそう』『まずそう』と声をかけて、1つは無視をする。すると腐り方が違う。長くもたせるためには波動。声をかける、いい言葉をかけることが大事だということ」。
https://news.yahoo.co.jp/byline/doimayumi/20190717-00134485/