現在、政府は約1,000兆円の債務を抱えているが、もし金利が米国並みに2%に上昇した場合、最終的な政府の利払い費は20兆円に達する。金利が2%だったのはつい最近のことだが、この水準に戻っただけで、消費税10%分に迫る金額を政府は追加負担しなければならい。コロナ危機では10万円の特別定額給付金(約13兆円)をめぐって大騒ぎとなったが、金利が上昇すれば毎年、それ以上の負担が発生するという現実を考えると、給付金の議論など小さなレベルだ。