神道には「予祝」(よしゅく)という概念があります。あまり聞き慣れない言葉だと思います。

「予祝」とは前祝いのことです。古代日本人の一番の願いは秋の豊作です。稲の実り、米がしっかりとれることです。

その願いの実現を引き寄せるためにやっていた「予祝」が花見なのです。それは、春に満開に咲く桜を、秋の稲の実りに見立て、仲間と酒を酌み交わし先に喜びお祝いすることで願いを引き寄せる。これを「予祝」というのです。夏の盆踊りも同じく、秋の豊作を願い先に喜び踊る「予祝」なのです。

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