第100回全国高校野球選手権大会第8日(12日、甲子園)、高知商が慶応(北神奈川)を12―6で下し、3回戦に駒を進めた。
イメージトレ通りの快勝劇だった。2回に打者一巡の猛攻で7点を奪い、4回にも4点を追加するなど慶応を圧倒したが、チームは5月から試合をプラス思考に考える「予祝」(よしゅく)トレを導入していた。
試合前から「すでに勝利した」ことを前提に会話するもので、この日も前夜の夕食時に梶原部長が「2回戦突破おめでとう!」と全員で祝杯を挙げた。ナインの間でも「お前のファインプレーがよかった」「三振したけど、その後がよかった」「お立ち台に上がったぞ」などと勝利を喜び合ったという。

梶原部長は「先にイメージできないことは実現できない。まずは目の前の試合のことだけで、生徒には先のことは考えさせませんよ」としたが、早くも「決勝で大阪桐蔭に6―5で勝ちます。打ち合いになる。8回に試合が動く」とこっそり“予言”した。

予祝トレの成功例