「慶長の壺には確かに歴史があります。しかし、裏を返せばただの古い壺です。それに引き換えていまひとつは、現代最高の陶芸家が焼いた壺です。それも私一人を陥れるために焼いた壺です。私一人のために川北百漢はあの壺を焼いたんです。それを考えればどちらを犠牲にするか。物の価値というものはそういうものなんですよ。古畑さん」


これだけで古畑史上最高傑作に挙げられる回