新人7人が、横一列に並ぶ。若々しく力強い視線を浴びた矢野監督が述べたのは、明るい未来じゃなかった。「引退」、そして「死」−。NGワードととらえがちだが、あえて踏み込むことで、プロの世界を生き抜くための覚悟を説いた。

「終わりを思い描くということは今の時点では少ないけど、そこがあったほうが毎日、毎日、全力でやる一日を過ごしていける。いつか引退がくるんで、自分に期待しながら、こうやって頑張っていくぞということも考えながら」

新人合同自主トレがこの日からスタート。プロ野球選手としての1歩目を踏み出したばかりの若虎たちに、あえてキャリアの終わりを意識させた。

「俺ら死ぬじゃん。みんな。でも、死ねへんと思ってるやん。死ぬから」

「原口って、それを一番近くで経験した選手やん」。2019年に大腸がんを公表も、不屈の精神で何度もチームの勝利に貢献してきた。

「野球選手も終わっちゃうんやなと思っているのと、思っていないのでは全然違う一日を過ごせる」。後悔せずにユニホームを脱ぐ人は少ない。でも、なるべくなら、その悔いは少しだけであってほしい。矢野監督が親心を若虎に届けた。
https://www.sanspo.com/article/20220110-V5DOH2VRWZPMRAQMXAAXGUIOOE/

原口持ち出して新人へ思想教育してるのほんま最低や