高代「糸原なら」



青柳の投球を支えたのが、そのバックの堅い守りだ。3度のゲッツーは、いずれも二塁の小幡の前に飛んだゴロだったが、技術面で評価できるプレー内容だった。

 私に言わせれば、そのどれもがファインプレー。小幡もこの試合のヒーローの1人と言ってもいいのではないか。

 彼は打球へのラインに入るのが非常にうまい。捕球後の動作も素早く、送球も正確だ。

 そして二塁ベースに入る中野が、次のプレーに移りやすいところへ投げている。だから一塁への転送も早く、併殺プレーが完成する。何気なくやっているようで、実に高度なプレーと言える。

 併殺崩れのあと、走者を残したがために失点するケースがよく見られるが、きれいに掃除してしまえばその危険もない。

 巨人の打者は三回一死一塁と八回一死一塁が若林。四回無死一、二塁が丸。両選手とも左打者で足もある。それを難なくさばききっていたのは小幡だからこそ。糸原だったらどうだったか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/300cf0c27f38951b8cfabb1a133f289e24735367