【サウジアラビアRC】コマンドライン無傷連勝 国枝師「ダービーまであと何日?」

 サウジアラビアRCが9日、東京競馬場で7頭で争われ、ルメール騎乗の1番人気コマンドラインがスローペースを読み切って早めに2番手に押し上げて押し切った。これで2戦2勝。来春のクラシックに向けて新星が誕生した。2着ステルナティーア、3着スタニングローズで、馬主サンデーレーシングの1〜3着独占だった。

 期待の大器が無傷の連勝を決めた。1番人気のディープインパクト産駒コマンドラインが青鹿毛の馬体を力強く弾ませ、重賞初制覇を飾った。

 「2回目の競馬なので後ろで競馬したかった。ペースが落ち着いたのでポジションを上げていったけど、ゴールまで反応して伸びてくれたね」

 ルメール騎手は“競馬を教えながら勝つ”というコマンド(指令)を実行。それに馬があっさり応えてみせた。前半3ハロン37秒7の超スローペースでも無理なく折り合い、3コーナー手前で合図が出ると2番手まで進出。まだ2戦目にもかかわらず、鞍上の意のままに立ち回った。

 「操作性はもともと高いし、距離が延びても大丈夫。ダービーまであと何日だっけ?」。期待通りの結果に、国枝調教師の口調も滑らか。来春のクラシックを目指し、無敗街道を突き進む。(板津雄志)

あのさぁ…