もはやただのいい監督

◇19日 楽天0―2日本ハム(楽天生命パーク宮城)

 日本ハムの新庄剛志監督は初の3連勝にご満悦。90球の省エネ投法で完封勝利を挙げた加藤貴之投手には「カトックスがやりましたね。安心感がバリバリありました」。同じ技巧派で「精密機械」の異名を取った大リーグのレジェンド右腕、G・マダックス(元カブスなど)になぞらえ、最大級の賛辞を贈った。

 7回を終えて56球。プロ野球記録の71球の更新も視野に入るペースだった。新庄監督は「『いけ』って思ったもん。佐々木(朗希)君がその記録なら、こっちは(最少投球数だ)って。次は狙わせます」と笑った。

 「何がいいかってカーブ。打者からしたら打てる気がして手を出す。そしてゴロ。あのパターン。まさにカトックス。マダックスは『きたっ』と思ったらゴロばっかり。頭にくるようなね」

 加藤の芸術的な投球は、ビッグボスにマダックスとの対戦を思い出させるほどだった。