今の日本の若い騎手は幸せだと思います。だってデビューしたての新人が、いきなり短期免許で日本に騎乗に来たりしているライアン・ムーア(誰もが世界最高峰の騎手の1人と認めるイギリスのトップジョッキー)といっしょに乗れるんですから。僕の若い頃には、そんな機会はワールドスーパージョッキーズシリーズ(現:ワールドオールスタージョッキーズ)に出場するか、ジャパンカップに乗るか、そうじゃなければ海外遠征する馬に乗せてもらうかしかなかったんですから。彼らの技術に同じレースで触れられるんだから、スキルアップはおのずと早くなるでしょう。

でもそういう状況は、日本の競馬が世界のホースマンに認知されたからこそのもので、僕らの若い頃に「夢」だったものは、いまや具体的な「目標」になっているんです。

僕が若い方たちに言ってあげられることがあるとすれば、とにかくどの国でも、どんな舞台でも、しっかりとした技術を身につければどこでもやっていけるということです。もちろん、僕だって現役である以上、そこはまだまだ追い求めています。ぜひ、レースでいっしょに熱い競り合いをしましょう!
https://www.jra.go.jp/school/jockey/world/int02.html

いっくん良い人そう