──4コーナーでは、内目へ迷いのない誘導。一か八かの選択だったのでしょうか。

川田 あの日の馬場状態、あのメンバー構成、あの展開のなかで、勝たせるための選択として、内から捌くことを選びました。桜花賞に限らず、僕のなかでは“一か八か”という選択をすることはないです。結果、前が開かなかったとしても、それが競馬ですから。

 進路が開かなかったとき、よく外国人ジョッキーは「アンラッキーだったね」とか「今日は彼女の日じゃなかったね」とか言うじゃないですか。本来、競馬ってそういうものだと僕も思ってます。

──「彼女(彼)の日ではなかった」、確かに外国人ジョッキーからよく聞くフレーズですね。

川田 それが競馬であり、勝ち切るためには運も必要なんです。でも、日本人だから「詰まってしまってすみませんでした」と謝らないといけない。何も考えずに突っ込んでいくケースは別として、僕からすると、詰まるのはみんなが上手に乗った結果。仕方がない、流れが悪い、という考えです。


前が壁でいちいち殺害予告したらあかんぞ