三菱電機は21日、赤穂工場(兵庫県赤穂市)で製造した大型変圧器の一部で、納入先との間で定めた規格と異なる条件で性能試験を行い、虚偽の数値を成績書に記載していたと発表した。不正は1982年から2022年3月にかけて約40年間続いていた。
 不正があった変圧器は、国内外の発電所や変電所に計3384台が納入された。社内で定めた電圧や温度の基準と異なる条件で設計していた製品もあった。納入先から製品を巡る問題は指摘されていないが、特別点検を実施する。
 三菱電機では昨年、鉄道車両向け製品などで不正検査が発覚。弁護士らでつくる調査委員会が昨年7月から各地の生産拠点を調べており、この過程で今年4月に変圧器の問題が判明した。4月をめどに完了する予定だった調査委員会による調査を延長することも発表した。
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