台湾義勇兵がおるぞ!!台宇友好!
https://japan.focustaiwan.tw/politics/202204210006
2月24日、人生が一変した。3月初め、台湾の外交部(外務省)の手配でポーランドに避難すると、ウクライナとの国境付近で難民を支援するボランティアとして活動した。
自身も一夜にして難民となった王さん。同じ境遇に立たされた人々の声に耳を傾け、力を尽くした。
「外ではできることが少な過ぎる」。
ボランティア活動の中でそう感じた王さんは、ウクライナに戻り志願兵に応募することを決めた。2度の面接を経て合格の通知を受け取り、今月7日に入隊。厳しい訓練が始まった。

台湾の離島・馬祖で兵役を1年余り経験し、軍事用トンネルで夜を越すこともあった。
だが「ここまでNATO(=北大西洋条約機構)式の訓練は受けたことがない」と王さん。
1日で半分が辞退し、戦地に赴く直前にはさらに人数が減った。
戦場の最前線に派遣されることになり、記者との連絡が途絶えることが増えた。
「もう10日余り着替えていないし、ここ2日間は戦闘糧食しか口にしていない」。
多くのビルや美しい風景が瞬く間に焼け野原になるのを何度も目にした。
「恐れずに立ち向かうというより、最悪の状況になったときの覚悟ができている」。
基地の片隅には他国の兵士たちのものと共に、中華民国国旗を掛けた。

志願兵となってからは、ウクライナや他国の兵士たちに台湾についてよく紹介している。
自身の夢を語ることもある。戦後はウクライナに残り、自身の建築や土木の知識を復興に役立てるつもりだという。
「台湾のウクライナへの関心が一時的なものでないことを願う」。台湾の政府や企業などが戦後の復興支援に加わることを期待する王さん。
「台湾」としてウクライナの道路や学校、橋を再建すれば、両国間の関係強化にもつながるはずだと語った。