−無安打に終わった。

 「佐々木朗希じゃないんだからね。でも、この投手(ワゲスパック)も1軍で投げてないの?この前の広島のアンダーソンと言い、いい投手だな。(背も高いし?)うん」

 −絞り切れなかった?

 「いや、実力がないだけ。やっぱりそれで、いい投手だから打てない、ではない。こういう投手を工夫する。短く持つとか、ポイントを前にするとか、そういう普通の…」

 (続けて)

 「竹安もよかったよ。こういう投手をね、どう攻略していくかというところで1軍のレベルという打者になっていかないといけないわけね。いい投手で、上背もあって150キロを随時出して打てませんでした、ではいかん。これを感じたのをどうやって、これから練習でスイングを速くするとか、いろんな工夫をして、次に対応していかないといかんわね」

 −無安打だったことが強い薬になる?

 「薬も何も。薬とかいうレベルじゃない。若い子たち、1、2番も含めて藤田とかも薬じゃない。そういうレベルじゃない。薬というのは君らみたいにいい記事を書いて、たまにしょうもない記事を書いて、というのは薬になる。薬をつけるとかいうレベルじゃない。まだまだ練習をして、低いレベルだっていうことよ」

 −150キロ超える投手を打てないといけない。

 「それはなかなか。そうは簡単に言うけど、それをでもほら見てみろあのデカさ(ワゲスパックを見て)。アンダーソーンだって対決するのに今日でも豊田みたいに三振ばっかりしたら2軍でしょ。スタメン出されてみ、みんな2軍に行かされるだけよ。まぁ小野寺はアンダーソーンからホームラン打ったやん。それが1軍の補欠クラスやん。そういうレベル的に思い知らされるじゃなく、たまに自分たちの身の丈を知るという。そういうことやん。ふざけてやってるわけじゃないもん。手を抜いてやってる訳でもなく、横着してるわけじゃない。一生懸命食らいついていってるんだけど、(バットに)当たらない。それをどうするかや。エンドランしたって当たらない。スリーバント失敗するやん。それを次に生かすようにする、それがファーム。だから1軍みたいに2軍行けっていう訳にはいかない」

 −西純が好投。

 「この前は普通の投手になってしまってね。粘りも何もないわと言っていた。今日は9回まで安藤コーチが行かせていいですかって」

 −制球面も良かった。

 「最初のスリーボールで、『あっフォアボールスタートかな』って思ったけど、あそこの粘りが今日のいいピッチングに繋がった。欲を言えば、一軍クラスの宗、トップバッターで与えたフォアボール。今日反省するのはあそこ一点。あとはスピードも出てたし、コントロールも良かったし。今日ぐらいのピッチングだったら、あの、普通より2ランクアップ。だからね、今日の純矢の投げてるあれをみて、野手がもうちょっとってところだったけど、悲しいかな。現状のあれがね」