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戦争研究所(ISW) ロシア攻勢戦役評価 1845 ET 21.04.2022 / 0745 JST 22.04.2022

要点
@ クレムリンはマリウポリ戦勝宣言を行ったが、数日ないし数週間以内に、そこの戦力の多くをウクライナ東部の攻勢作戦に振り向けることは、まずはできないだろう。

A ロシアのマリウポリ戦参加部隊はおそらく相当な損害を被っている。つまり、ウクライナ軍は相当なロシア軍戦力を同地に拘束して消耗させたことになる。

B ロシア軍はウクライナ東部での攻勢を継続しているが、ほんのわずかな成果しか達成できなかった。

C ウクライナ軍はイジューム周辺でのロシア軍の攻撃を食い止め続けることに成功した。

マリウポリ(大意)
・クレムリンのマリウポリ勝利宣言は、他の戦線での攻勢が頓挫していることの埋め合わせである。

・勝利宣言にも関わらず12個BTG(大隊戦術群)がマリウポリから離脱していないという米当局者の発言は、ロシア軍の現状と離脱できない理由を捉えていない。まず、12個BTGは消耗しているとみられ、
 再配置には時間がかかる。また、マリウポリではアゾフスタリの包囲や市内鎮圧任務があり、
 12個BTGすべてが同市を離れるわけにはいかない。つまり、クレムリンの勝利宣言が、12個BTGすべてを有用な戦力として他の作戦で用いることを可能にするわけではない。

・アゾフスタリ製鉄所内には、民間人約1,000人、負傷兵約5,000人が存在する(負傷していない兵数は不明)。ウクライナ副首相の説明。

ドネツク・ルハンシク(大意)
ロシアは攻撃を続けているが、21日時点でほとんど成果はない。ルビジュネ全体を占領したというロシア側の主張はフェイクである可能性が大きい。
また、ロシア軍は攻勢支援のため、ウクライナ東部への増援の展開を継続している。

ハルキウ〜イジューム(大意)
過去24時間、ロシア軍のイジュームからの南進はうまく進捗していない。
ロシア軍は大規模攻撃に先立って、イジューム周辺のウクライナ軍拠点の偵察を試みているようだが、道路上に拘束されたままで、突破もまったくできていない。

ヘルソン周辺(大意)
ウクライナ軍情報部が21日に伝えたところによると、ロシア軍は4月27日に「ヘルソン人民共和国」創設のための「住民投票」を実施する準備に取り掛かっている。
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