事の発端となったのは、現地時間4月20日に敵地で行なわれた
クリーブランド・ガーディアンズ戦で、シカゴ・ホワイトソックスのティム・アンダーソン
の行動だ。

 ダブルヘッダーの第1戦目となったこの試合で、ショートで先発を務めた
アンダーソンは2回までに、なんと3つのエラーを記録。すると、8回裏の守備に
就く際に、スタンドに向かって、怪訝な表情で中指を突き立て、苛立ちを露わに
したのだ。

 フラストレーションが溜まっていたのか、はたまたファンからの野次に耐えかねた
のか。詳細は不明だが、このオールスタープレーヤーの悪態は、地元放送局
『NBC』の中継カメラにすっぱ抜かれ、瞬く間に非難が殺到。
MLBは現地時間4月22日に「ファンに向けて不適切なジェスチャーをとった」と
して、1試合の出場停止と罰金処分を科した。

もっとも、当人は自らの非を認め、ファンに向けて謝罪をしている。シカゴの地元紙
『Chicago Sun Time』は、「彼は罵声に屈してしまった」とレポートしたうえで、MLB
からの処分発表後にアンダーソンが残したコメントを伝えている。

「俺は自分の行ないを謝らないといけないと思っている。俺を本当にリスペクトして
くれている人もたくさんいるんだ。だから、自分のしたことの責任は十分に果たそう
と思っている。この出来事から学んで、成長していかなければいけない。
メジャーの試合はタフだ。時には人に言われたことでイライラすることもある。
でも、たくさんの子どもたちが見ているんだ。それを思い出すべきだった。僕は
もっと大きな人間にならなければならない」