【記者の目】
伏線はあった。
白井球審は外角低めの判定が厳しかった。
佐々木朗は初回無死一塁、打者・西野の外角低めに投じた初球がボールの判定をされ、少し態度に見せた。
そして2回先頭の頓宮への2―2から外角低めに投げた直球のボール判定に、不服そうに苦笑いした。
その積み重ねで、白井球審は我慢の限界に達したのだろう。

「鉄は熱いうちに打て」ではないが特に若手に厳しく、2軍の試合になると顕著だ。
完全試合で注目を浴びる佐々木朗も高卒3年目の若手であり「教育的指導」をした。  

ただ、今回は暴言を吐かれたわけでもない。
円滑に試合を進めるべき立場にある審判が、試合を止めてまでやるべき行動ではない。
感情をコントロールできない審判が、冷静なジャッジができるとも思えない。