ウクライナ国営通信によると、
露軍は25日、多連装ロケットシステムなどで南部ミコライウを攻撃し、
住宅や食料品工場が破壊されて1人が負傷した。
ミコライウの南西約40キロ・メートルの沿岸都市オチャキウでは、
ミサイル攻撃で複数の民間施設が被害を受けたという。

 南部オデーサ(オデッサ)州当局も25日、
ロシアが併合するクリミアからミサイルが発射され、ウクライナ軍が迎撃したと発表した。
ウクライナ軍参謀本部は25日、
南部の戦況について露軍が侵攻直後に制圧したヘルソンから、
ミコライウなどに戦力を集中させていると指摘した。

 露軍は、中央軍管区の副司令官が侵攻作戦の第2段階の目標として、東部2州に加え、南部も「完全制圧」を目指すと22日に宣言。
東部で反攻するウクライナ軍の戦力分散を狙っているとの見方がある一方、
ロシアがクリミアから西方の黒海沿岸もおさえ、
ウクライナの「内陸国」化を図っているとも指摘されている。

戦力分散はロシア軍もしんどくないか?