パドレスのダルビッシュ有投手が25日、プレミアム音声サービス「Now Voice」に新規投稿。ロッテ・佐々木朗希投手へ詰め寄った白井球審の行動が物議を醸したことを受け、改めて自身の考えを述べた。

 ダルビッシュは「白井球審がマウンドに詰め寄ったこと、詰め寄るという行動に対して、一切肯定してません」とした上で「選手が審判に対して態度を出す、退場になる行動や恫喝みたいな声を荒げて体をぶつけてとか、監督もそうですし、今までのプロ野球の歴史から多々ある」と、過去を振り返った。続けて、「いざ審判が自分の感情を表に出したとき、仕事にクレームをつけられ、すごく言われてしまう。これに関して近年、不平等に感じてしまうというか、違和感を感じてしまうんですね。審判はこうあるべき、と自分の物差しで決めつけてしまう人が多々いて」と語った。

 審判に対するリスペクトの欠如を感じていることを伝え、「簡単に言うと、審判はみなさんが思っている何万倍も難しいです」と様々な経験談をもとに主張。誤審を含めて集中的に批判を浴びることに、「審判は褒められはしないけど、批判はされる。それが当たり前とされるのが審判なんですよね。自分のコールに対して、文句を言われるのは気持ちいいものではない。何万人も見ている前で。審判が一気に悪者になる。その仕事って、めっちゃ嫌じゃない?」と問いかけた。

 メジャーと日本を比較し、「アメリカの場合、審判はもっと強いです。すごく強いです。そこに対して、アメリカでは審判はこうあるべきとか、するべきじゃないとか言うのは聞いたことがなく、メジャーでは審判もフィールドのなかで歴史を作っている一員だと、アメリカ人は理解している」と説明した。