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シカリ(頭領)が、「これよりクライドリをする!」と宣言すると、初めて狩りに参加する若者などが、裸にされて、両足を広げて立たされます。

次に指名されたものが、焚き火にかざして、暖かくなった手で、裸になった若者の男根、マタギの専門用語で、「サッタテ(サタテ)(ハト)」を、つかみます。

その時、裸の若者は立ったままで、抵抗してはいけないそうです。

元気になった「サッタテ」に、木の燃えさしに、麻ひもで結んで、ぶら下げ左右に振らせると、火花が散ったり煙が舞い上がったりするので、変な格好で、体をよじります。

手で消すことも、声を出す事も禁じられているので、がまんして腰を振りながら飛び跳ねて我慢します。

そして、頃合いを見て、シカリが、「山の神がお喜びになった。オホホ…。と、口に手を添えて言うと、

仲間一同も、「オホホ…。」と言って終わるそうです。

これは、山の神との象徴的な交合、結婚を意味するそうです。