開幕を6日後に控えた3月28日。横浜スタジアムでおこなわれたオープン戦、横浜戦の試合後、探りを入れる報道陣を遮るように“落合節”が炸裂した。
「何が聞きたい。早く言え。開幕投手が聞きたいのか。このままだ。このままでいくよ」。
この日の先発マウンドに立ったのは野口。4イニングを投げ6安打4失点と結果は振るわなかったが、3年ぶり2度目の大役に向けての試運転と見ればどうってことない。
前年チーム最多勝の平井正史はリリーフ転向が決まっており、川上憲伸は翌28日に登板予定のため中4日での大舞台は考えにくい。
これらの状況証拠に加え、指揮官自らの思わぬ発表により決着したかに思えた開幕投手争いを、当時の中日スポーツは「落合 言っちゃった」というユーモラスな見出しで報じている。

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