<マスコミ報道は面白可笑しくした物語><テレビを見ないで>──。

桂田社長は本当にこんな非常識な内容のLINEを関係者に送っていたのか。
真意を確めるため、斜里町にある桂田社長の自宅を訪ねた。

肌寒さを感じつつも、何とも言えない潮のにおいが漂う快晴の下、自宅近くで待っていると、
午後3時頃、車に乗った桂田社長が帰宅。
そこで記者は桂田社長に対し、こう声をかけた。

「遺族らに対して思うところはありませんか」
「事故はなぜ起きたと考えていますか」

ところが桂田社長は表情一つ変えず、記者の顔も目も見ようともせず、強い口調でこう言い放ったのだ。

「ここ(自宅敷地)に入ったらダメだ」  

そして、再び、車に乗り込むとどこかへ走り去ってしまったから唖然茫然。
現場にいた別の報道記者らと思わず顔を見合わせてしまった。