>>162
・その1 昔の「銀製食器」の名残。
 その昔、韓国では、王族など、重要人物の食事に毒を混ぜて暗殺をする、という事件が多かったため、
 これを防ぐため、銀製の食器を使用していたそうです。
 銀は、毒物に触れると、青や黒に変色する性質があるんです。
 この性質を活かし、食器やお箸を銀製にすることで、料理を口に入れる前に、毒の混入を知ることができたそうです。
 これは王侯貴族だけの習慣でしたが、この貴族の暮らしに憧れた庶民が、さすがに銀製品は無理ですが、
 同じように金属の光沢を持つ食器やお箸などを作り、使用して、真似をしていたと言われています。

・その2 金属食器は移動に困らない。
 韓国で戦が盛んだった頃は、その戦のために次々と移動を続け、生活のベースも移動しなければなりませんでした。
 例え戦中でも、食事はしなければなりません。その際、陶器の食器を持ち歩くのは大変不便でした。
 そこで、持ち運びに便利で、比較的衛生面でも安心な(木製だと衛生面が心配)金属の食器が
 好まれて使われた、と言われています。
 韓国では、お箸とお椀はセットものとして考えられます。
 ですので、金属のお椀には、金属のお箸で揃えることが、ごく自然な考えだったのです。

・その3 韓国は木材を大事にしている?
 韓国では、木などの資源が乏しく、限りがあるため、再利用できる金属などを使わざるを得ない、という
説もあります。

・その4 木製のお箸では、キムチに負けてしまう。
 割り箸をお使いになるとお分かりになると思いますが、キムチを食べると、お箸の先が真っ赤になってしまいます。
 割り箸に限らず、木製のお箸でキムチを頻繁に食べていると、お箸に匂いや色が付いてしまい、
 結局それほど回数は使用していない、良い状態のものでも、捨てなければならなくなります。
 これでは効率が悪い、ということで、匂いや色が付かない、金属のものが重宝がられるというのも
 理由の一つだそうです。