一茂はメロンを半分にカットすると一方を落合に渡し、もう一方の真中部分をくり抜いた。
そしてかばんの中からリキュールを取り出すとくり抜いた穴にこれでもかと注ぎ込んだ。
がっつく犬のようにメロンを食べ始めると、さすがの落合夫妻も開いた口が塞がらない。
「あれ?食べてくださいよ、せっかく持ってきたんだから」という一茂の言葉で我に返り
「さすが長嶋茂雄さんだ。息子は自由に大きく育てなければならない」
と子供の育成方針を決めたのでした


オッチの目が節穴だったって事か?