塁上をにぎわしても、ホームを踏めなければ心の中で六甲おろしが歌えない。
GWの楽しい思い出が残るはずの甲子園は2試合連続零封負け。勝利を期待して球場に詰めかけた子供監督たちも嘆き節だ。

夏山和(なごみ)さん(12)=大阪市=は粘投した秋山を援護できなかった打線に視線を向けた。
一回の攻撃を振り返り、「近本選手が(左中間)ツーベースで出たあと、山本選手に送りバントをさせたらよかったと思う。
食らいついてほしかった」と先制機にヒッティングをさせた采配を振り返り、肩を落とした。

阪神球団が主催する野球スクール「タイガースアカデミー」に所属している長野惺(せい)さん(10)=神戸市=は大好きな近本のマルチ安打に喜びながらも
「シフトにかかって、最後(八回)の近本選手のフライが塩見選手に捕られてしまって。(打線は)もうちょっとゴロが多くないと。ゴロでのヒットを多くしてほしいです」

上田翔希さん(9)=宝塚市=は、公式ファンクラブのKIDS会員として練習見学会に当選。
一塁ベンチ上の席から試合前練習を行う選手に熱視線を送ったが「打撃練習であまり打てていなかった。もうちょっとちゃんと練習したほうがいいと思う」とチクリ。
この3連戦は全試合見に来ているが、ここ2試合は無得点。「あした(5日)はボロ勝ちしてほしい!!」と願った。