監督、まさかの続投希望

書類送検された前出のコーチは言語道断だが、こうした暴力沙汰が部内で日常的に横行していたことを
把握していたにもかかわらず、自ら日テレスタッフに働きかけ「スッキリ」に生出演してまで
姑息な隠ぺい工作を働いた段原監督の過失も重罪に値する。

同監督は「もし許されるなら」としながらチームへの早期復帰を希望するも学校側から自宅謹慎を命じられているが、
常識的に考えれば、これだけウソと保身を重ねつつ世間を騒がせておきながら
再び部員たちの指揮を執ることなど許されるわけがない。

しかも同監督は部員の謝罪動画作成に深くかかわった中心的人物として警察から現在、取り調べも受けており、
刑事処分を課せられる可能性もあるという。

こうしたグダグダの状況下でも渦中の秀岳館サッカー部は高校総体(インターハイ)熊本県予選に
予定通り出場する方向を変えておらず来月3日の3回戦が初戦となる。
学校側と同県サッカー協会側は「生徒に非はない」という姿勢で一貫しているが、これに異論を唱える声も少なくない。

学校側が今月5日に発表した過去2年以内にサッカー部員が受けた暴力行為の中で
「部員同士の暴力13件」が明らかにされていることからも「本当に『生徒に非はない』と断じられるのか」
「さらなる調査が必要ではないのか」「部員の暴力があったなら、なぜ出場が認められるのか」などといった疑問が向けられ、不透明感は拭えていない。