今どきこんな社会派映画は人気出ないんやなって

とんかつDJアゲ太郎(2020、二宮健監督)

あらすじ

東京・渋谷の片隅にある老舗とんかつ屋「しぶかつ」。
勝又揚太郎はその三代目だ。店を継ぎたいわけじゃないけれど、他にやりたいこともみつからない。
父・揚作の元、豚肉にはまだ触らせてもらえず、キャベツの千切りの毎日。
ある日、弁当の配達で6年2組のこどもたちに「先生はこの豚を育てて、最後にはみんなで食べようと思います。」と提案。6年2組は騒然となる。
豚にPちゃんと名づけ、校庭に小屋をつくり、交代しながらえさやりから掃除、糞尿の始末まで生まれて初めての作業に戸惑う子どもたちであったが、やがてPちゃんに家畜としてではなくペットとしての愛着を抱くようになっていた。
卒業の時は迫り、星はPちゃんをどうするかみんなで話し合って決めてほしいと提案。クラスの意見は「食べる」「食べない」に二分されてしまう。