森総領事は「メジャーのピッチャーの投げる球をあの距離でみるのはスゴいですよ」と大人な反応もしてみせたが、当時の心境について「正直、あれ?っていう感じだった」と語った。
実は、始球式を行うには球団側と契約が存在する。謝罪は別として法的な問題もあり、さらに球団側からの詳しい経緯の説明が必要だ。しかし、森総領事は「一番大切なのはみなさんの気持ちを盛り上げることですから」と前向きだ。
2022年はアメリカから日本へ野球伝来150年という記念すべき年だ。
メッツ側はこの日のために日本の国旗とサクラがモチーフの限定キャップを1500個用意し、球場にも多くの日本人や日系人のファンが詰めかけた。
メッツは親日な球団で、始球式の翌日、14日に行われた初の「ジャパン・パレード」にもメッツのマスコットが参加した。
「“幻の一球”となってしまったね」と話す森総領事。次回の「再登板」に向けて練習する日々が続きそうだ。