坂本勇人はケガのうちに入らない。巨人は今ごろ独走していなければウソだ/廣岡達朗コラム

 巨人がゴールデンウイークから状態を落とし、5連敗を喫するなど首位の座から陥落した。

 あれだけの戦力を持っているのだから、今ごろは10ゲーム離してセ・リーグを独走していなければウソだ。

 日本球界は平等ではない。巨人や阪神にとって都合がいいようにシステムが作られている。良い選手を他球団から獲得。違反ではないが、あんなルールを許していてはいけない。挙げ句に、良い選手はみんな海を渡る。アメリカでは平等の名の下にシーズン開幕時点でチームの戦力差が生じないように措置が取られる。はなから勝負が見えている戦いにファンは球場に来ないからだ。一方、日本は自分さえよければいいと思っている。巨人と阪神は影響力が強い球団だけに、正しく手本を示さなければいけない。

 巨人は負傷者続出である。吉川尚輝が肩甲骨挫傷、坂本勇人は右ヒザ内側じん帯損傷。エースの菅野智之も、右ヒジの違和感で先発ローテーションに穴を開けた。

 少なくとも坂本勇のケースはケガのうちに入らない。守備のときに人工芝で滑っただけだ。あれをケガと言うのがおかしいのだ。

 五体満足であることがプロではない。何年もプレーしていれば、あちこちに勤続疲労は生じる。悪い個所を隠して良いプレーをするのがプロである。ここが痛い、あそこが痛いというのは情けない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f38c03c603b4d77058d435dfd4abd35407343caa