タロウとソノイ。
ドン8話→ドン12話と、親睦を深めたふたり。
お誕生会を総スカンされたタロウ(ドン5話の回想シーン)。
ドン7話で、友達はいない・でもほしいと言っていたタロウ。
そんな彼に、初めて友達っぽい存在ができたのに……
もう少し、ラブラブなタロウ&ソノイを見たかった気もしますが、早くも破局の時がおとずれるようです。
と、風雲急を告げる中に、サンバのリズムで割って入ろうとする獣電鬼。
もはやブレイブでしかありません!
一方。
鳴り物入りで登場したドンオニタイジン。
前作ゼンカイジャーに引きつづき、合体シーンからにぎやかしいロボになりました。
「最近の戦隊は、神聖なる合体シーンを、おしゃべりで台なしにするのが流行ってるわけ?」
流行りとかではなく、前作と狙いが同じというだけ。
というか、正直言って、ドンオニタイジンでめざしたのは、ゼンカイジャーのリベンジです。
たとえば、ジュラン+ガオーン=ゼンカイオー ジュラガオーン。
ジュランとガオーン、2人のキャラの魅力がそのまま合わさったロボになるはずでしたが、映像を見て、一同ガクゼン。
「この人……だれ……?」
ジュランとガオーンはどこかに消えてしまい、ゼンカイオーという、まったくの別キャラが登場していました。
カッコいいんです。
カッコいいけれども、ほんらいの狙いとはちがう。
ドンモモタロウ → ドンロボタロウ → ドンオニタイジン。
概念的には、ゼンカイジャーと変わりません。
変えたのは、志とディテール。
理想のハードルを上げる。単に戦隊ロボとしてではなく、合体ロボとしての最高峰をめざす。
と同時に、現場で土を食んだ悔しさの数々を、ひとつひとつ、地道に解決。
いまの私たちがお送りできる、最高の合体ロボ。
デザインチームには、たいへんなご苦労かけました。
そしてまた、CG空間での巨大戦特撮というのが、ドンブラザーズにおけるさらなるトライ。現場スタッフには、これからたいへんなご苦労をかけます。
でも、ドンオニタイジン、その苦労に見あう活躍をしてくれるはず!
(文責・白倉 伸一郎)