ここまでやりたい放題されたら他はどうしたらええんやろな

 報告書によると、メディアコンソーシアムの「ヨーロピアン・インベスティゲーティブ・コラボレーションズ(EIC)」に加盟する「80人のジャーナリストが8か月以上」をかけて「7000万枚以上の書類」を分析した結果、UEFAがミシェル・プラティニ(Michel Platini)前会長とジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)前事務局長の主導の下、「政治的な理由」で両クラブの規定違反を認識しながら隠蔽(いんぺい)する手助けをしていたとされている。

 カタールの億万長者が所有するPSGとアブダビの投資グループがオーナーであるシティは、FFPに違反しながらも欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)から除外されるという最も厳しい制裁を免れていた疑惑が持たれている。

 フットボール・リークスによると、PSGとシティのオーナーは自らが所有するクラブの予算を増やす目的で、最近の7年間で両クラブ合計45億ユーロ(約5800億円)もの資金を投入していたという。そのうち27億ユーロ(約3480億円)については、アブダビのオーナーが出資したものに加え、「水増し」したとされるスポンサー契約からシティに投入されたものと見られている。

 さらに、PSGについては総額10億7500万ユーロ(約1386億円)、年間にして2億1500万ユーロ(約277億円)というカタール観光局(QTA)との5年契約についても、同サイトが指摘している。調査内容によると、その数字についても「UEFAに任命された独立会計監査官2人の見積もりでは、年間12万3000ユーロ(約1590万円)だった年もあれば、年間280万ユーロ(約3億6100万円)だった年もあった」とされている。