今年の青葉賞はレベルが高い。そう感じたのは前半のラップタイムだ。ディライトバローズが飛ばしたこともあるが、前半1000メートル通過は58秒9。過去5年と比較しても、17年=59秒7、18年=60秒8、19年=59秒9、20年=60秒4、21年=60秒5より、かなり速い前傾ラップだった。

離れた5番手を追走したプラダリアは、ある程度落ち着いたポジションとはいえ、前との差を詰めるために脚を使う必要がある。しかもラスト3ハロンは11秒7、11秒9、11秒9と速く、体力を消耗しながらも切れる脚が要求される難しい競馬。これを差し切った価値は大きい。

4角では先頭から7、8馬身。2番手のロードレゼルとも5馬身差があった。これを400→200メートルで一気に差を詰め、先頭に並びかけた。ここでの同馬の推定ラップは11秒1。上がり3ハロン34秒2はエターナルビクトリに次いで2位だが、トップギアに入った時の加速力は目を見張るものがある。

池添学師が「追えばビュンと伸びる」と話した瞬発力を、初めての重賞で証明してみせた。先頭と10馬身近い差を詰めながらゴールまで伸び続けた「持久力」に、レヴァンジルを並ぶ間もなくかわした切れは、皐月賞組と比較しても見劣りしない。

これ見たらプラダリア結構強くね?