訴訟大国アメリカですら誤って振り込まれた金に手を付けるのはご法度なのに

https://www.cnn.co.jp/storage/2021/07/05/329ef8b1db94e35497225e6b4afbec71/t/768/432/d/01-50-billion-accidental-bank-deposit-super-169.jpg


(CNN) 米ルイジアナ州バトンルージュに住む家族の銀行口座の預金額が誤って500億ドル(約5兆5000億円)となる出来事があった。


不動産業者のダレン・ジェームズさんとその家族は4日間だけだったが「億万長者」となった。

ジェームズさんと妻は6月26日、いつものように口座の確認を行ったが、口座に誤って500億ドルが預けられていることに気が付いた。

ジェームズさんは「ゼロが1つ、2つ付くような誤りではなかった。誰かがキーボードの前で眠ってしまった誤りだった」と冗談を述べた。
金をくれるような裕福なおじさんがいたかどうか考えたという。

しかし、残念ながらこれは遺産ではなく、非常に珍しい誤りだった。

ジェームズさんによれば、銀行は6月29日に残高を修正した。

ジェームズさんはCNNの取材に対し、「依然として、何が起きたのか、なぜ起きたのか、どうやって起きたのか答えを見つけ出そうとしている。
このことが起きたのは我々だけではないことを知っている」と述べた。口座が不正アクセスを受けたかどうか懸念しているものの、
銀行からの連絡はないという。


誤って口座に入った金を使った場合、返済を求められたりなどするほか、犯罪として起訴されることもある。
2019年にはペンシルベニア州のカップルが誤って口座に入金された12万ドルについて銀行に連絡を取らず
大部分を使用したことで窃盗の罪に問われていた。

ジェームズさんはそのお金に一切手を付けようとは思わなかったと言及。「私の道徳のコンパスは1つの方向しか示さず、
それは正しい方向だった。道徳規範と合法性との間には大きな差がある」と語った。