https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000255310.html

>事の発端は、町の担当者による振り込みミス。どうして、今回のミスは起きたのでしょうか?町への取材で、誤送金の詳細が明らかになってきました。

 担当者は先月1日、住民の口座情報などを「フロッピーディスク」に入れて銀行に渡し、振り込みを行いました。この時は、対象となった463世帯それぞれに10万円ずつが振り込まれました。

 通常は、このフロッピーディスクを銀行に渡すだけで良かったのですが、今回ミスを招いた原因は、本来銀行に提出する必要のない「振込依頼書」です。

 阿武町によると、振込依頼書は役場の事務作業を進めるための資料で、「銀行コード」の順番に名簿が作成されています。

 今回、誤って4630万円が送金された田口容疑者の口座は大手銀行のもので、コードの数字が小さかったため、名簿の一番上でした。

 データを作成すると、自動で振込依頼書が印刷されるシステムになっているそうですが、この時、記載されるのは振込の「合計額」と「名簿の1番上の人の名前」だけだといいます。

 町役場幹部:「本来なら必要ない『振込依頼書』を出納室の職員が誤った操作で作成して、なぜか銀行に出してしまった。そもそも、出す必要がない書類なので、上司もチェックをしていなかった」

 上司のチェックを受けることなく、振込依頼書が銀行に提出されたため、田口容疑者に4630万円が振り込まれたといいます。