クラブハウスへ戻った新庄監督は怒りの色を隠せなかった。「最後のダブルスチール。あんなミスしてたら一生、上に上がっていけない。ダブルスチール。スタート。スタート遅すぎる」と厳しい言葉を吐き捨てた。

 指摘したのは九回、勝ち越し打を放った直後の清宮の走塁だ。続く野村の適時打で6点目を奪い、清宮は三塁へ。さらに続いた1死一、三塁でダブルスチールを敢行した。ヤクルトの捕手・内山は二塁に送球。その間に三走・清宮が本塁を突く作戦だったが、スタートが遅れて本塁憤死。7点目を奪えなかった。

 微妙なタイミングで清宮はリクエストを求めたが、新庄監督は首を振ってリクエストせず。ミスへのいら立ちも隠せず「アウトでしょ」と語った。

 高いレベルを求めるからこそ、鬼と化した新庄監督。八回、九回と勝ち越した直後であとひと押しができず「あとは打球判断のミスが多すぎる。打ったら打った、終わり。次は走塁。これをしていかないと」と反省点を挙げ、次戦へ気持ちを向けた。

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