第72回安田記念・G1(6月5日、東京)の1週前追い切りが26日、東西トレセンで行われた。高松宮記念15着からの巻き返しを図るサリオスは美浦・Wコースで単走。過去4度のコンビですべて1〜3着の好相性を誇るダミアン・レーン騎手(28)=豪州=が騎乗し、1年8か月ぶりの復活星へ準備を進めた。

調教を見守った堀調教師も「こなしの硬さを少しずつ改善させる工夫をして、普段とは違う調教パターンで調整しています。レーン騎手は『ダク、ウォーミングアップのキャンターは以前より硬いが、追い切りでは気にならないし、反応、フットワークは良かった』と言っていました」と手応えを伝えた。これまでは2週前からWコースでの併せ馬を消化して仕上げてきていたが、単走で馬のリズムを重視した調整が功を奏しつつある。

 20年の毎日王冠を最後に白星から遠ざかっているが、まだまだ衰えは感じられない。「帰厩当初よりは良くなったし、心肺機能はできているので、能力を出せるように持っていきたい」と堀師。昨年8着の舞台での復活へ、人事を尽くして挑む。