映画監督の河瀬直美さん(53)が30日、フランス政府から芸術文化勲章オフィシエを授与された。
東京都港区のフランス大使公邸での叙勲式で、河瀬さんは「世界の美しさをフィルムに刻んで届けたいと思い続けてきた。謙虚に、平和を頭の真ん中において映画を作り続けたい」と語った。

駐日フランス大使は授章理由を「カンヌ国際映画祭で多くの賞を受賞するなどフランスと特別な関係を築いた」と説明した。

河瀬さんは1969年奈良県生まれ。97年に「萌の朱雀」でカンヌ映画祭の新人監督賞、2007年に「殯の森」で審査員特別大賞を受賞。
昨年の東京五輪公式記録映画の総監督を務めた。