6月4日の東京7R(3歳1勝クラス、芝2000メートル=9頭立て)はサリエラ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎、父ディープインパクト)が、直線一気の衝撃のレースで復帰戦を勝利。2勝目を挙げた。時計は2分2秒0。

 出遅れて後方2番手を追走。直線に入ってもなかなかエンジンが掛からず、勝負はここまでと思われた。しかし、戸崎圭太騎手のムチが一発入ると一気に加速。上がり32秒9の末脚を繰り出し、前をゴボウ抜きにし、首差で差し切った。

 戸崎圭太騎手は「デビュー戦を見て、センスがあるなと思っていた。きょうは休み明けで、少しもっさりしていましたが、能力で勝ってくれました。強いです!」と素質を高く評価した。

 「2度ビックリした」とは国枝栄調教師。レース序盤は「行けないし、しまいばビュンだからね。スローで折り合い、2000メートルをこなせた。距離は大丈夫。能力は非凡だね」と驚きを隠さなかった。