キビ・ポイント。
どんな願いもかなう万能魔法かと思いきや、消えてしまったタロウを呼び戻せたのは、ほんの一時にすぎませんでした。
そんなタロウを継ぐ者と自称するジロウ。
ウワサでは、次回、覚醒するとな?!
ドンドラゴクウ。ドラゴンパワーの、ゴクウの戦士。……え?
ドラゴンなん? ゴクウなん?
これには、ふかーいわけが……
ドンブラザーズは、桃太郎と、お供たちの物語。でも、最初から桃太郎モチーフだったわけではありません。
その前に推してたのは、西遊記。
たとえば、
人間
サル
ブタ
カッパ
馬(or 竜)
の5人の戦士。
「ブタヒーローはちょっと……ってことなら、百歩ゆずってイノシシで。素顔は美少年、なのにイノシシ。なんか大ヒットする気がする!」
「ブタやカッパ以前に、『人間モチーフ』って何?!」
「お馬さんをお供にカウントすな!」
「西遊記ネタなんて、とっくに『忍者戦隊カクレンジャー』(1994)でやっとるわ!」
「『五星戦隊ダイレンジャー』(1993)の龍星王だって悟空モチーフやろ!」
ツッコミの嵐。
というわけで、桃太郎モチーフで進行することに。
でも、そうしてスーパー戦隊の歴史をたどると、悟空の重要性にあらためて気づきます。それこそダイレン→カクレン、2年連続で西遊記ネタをこすることが必要だったように。
「やっぱり悟空も……」
「ちょ待てよ。悟空ってサルじゃね? サルブラザーともろかぶりだろ」
「じゃあ竜で」
「なぜ竜?!」
「竜なのに悟空な龍星王がアリなら、逆もアリ!」
とかなんとか。
世が世なら、ドンブラザーズの主役はドンモモタロウではなく、ドンゴクウだったかもしれず。
そんな意味でも、タロウを継ぐ者として誕生したドンドラゴクウなのでした。