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らしいぞ

監督のジョセフ・コシンスキーはPodcast番組で、その真意を話している。

「この映画は、競争(コンペティション)映画です。構成としては、どちらかというとスポーツ映画に近いですね。友情や奉仕についての物語なので、地政学のお話ではないんです。」

コシンスキー監督は、敵の詳細を明かさない構成は1作目の『トップガン』でも同じだったと振り返る。「1作目は80年代の最中に作られましたが、その時の敵だって、顔も名前も伏せられていましたよね。我々も、マーヴェリックと周囲の関係性を描く、キャラクター中心の物語に集中したかったんですよ」。

物語を「名前も顔もわからない力」との戦いにできたことを、監督は「良かった」と考える。「なぜなら、世界情勢は毎年変化するからです。この映画は2018年に撮影していたのですが、今の世界情勢を予測することなんて出来ませんでした」。

「僕はこの映画を、10年後や20年後に観ても変わらずに楽しめる作品にしたかったんです。“2020年代初頭に作られた作品だな”とは感じて欲しくない」と語る監督。『トップガン』がそうであったように、『トップガン マーヴェリック』も、どの時代に鑑賞しても成立する普遍的な物語として描きたかったのだ。