エンゼルスは5日(日本時間6日)、敵地でのフィリーズ戦に7-9でまさかのサヨナラ
負けを喫し、6年ぶりの11連敗となった。ついに借金生活に突入。泥沼から抜け出せ
ない中、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は、連敗が始まる12日前に起きた“事件”に
注目。

 同紙が呪いの引き合いに出したのが、本拠地エンゼル・スタジアムの売却をめぐる
問題。当初、球団のアート・モレノオーナーがアナハイム市から球場の不動産を購入
することで合意していたが、ハリー・シドゥー市長が情報提供の見返りに巨額の選挙
資金を得ようとしていたとする疑惑が浮上。市長は退任に追い込まれた。
 
 市は1億5000万ドル(約195億円)を得て住宅建設に当てる予定だったが、市議会は
5月24日(同25日)に全会一致で売却契約を無効にすることを決議。その日、
エンゼルスはレンジャーズに勝ち、3連勝でア・リーグ西地区首位に立っていたが、
翌25日(同26日)から11連敗。「ハリー・シドゥーの呪い!」と責任の矛先を向けた。
 
 頼りの主砲マイク・トラウト外野手は自己ワーストを更新する26打数連続無安打。
売却が無効になって以降は打率.095だという。