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佐伯裁判長は、立花被告の区議に対する言動について「恐怖心をあおる過激な表現を用いており、社会的に相当な範囲を逸脱している」と指摘。「政治家としての正当な業務行為だ」とする弁護側の無罪主張を退けた。
 また、不正取得した契約者情報を「人質のように利用し、NHK職員に脅しや揺さぶりともいうべき言動を繰り返した」として業務妨害を認定。個人情報を流出の危険にさらすなどしており、「刑事責任は軽いものではない」と述べた。
 判決後に記者会見した立花被告は「執行猶予が付いたので自由の身だ。ほっとしたというのが正直な感想だ」と話した上で、控訴する考えを示した。
 判決によると、立花被告は2019年7月、「人生つぶしに行く」などと区議の男性を脅迫する動画をインターネット上に投稿したほか、同9月にNHK放送受信料の集金スタッフが使う端末画面を撮影し、契約者情報などの営業秘密を不正取得。同11月には、当時のNHK会長との面会を要求して業務を妨害した