俺のウマ娘批評これ
乙名史記者は「たった一度の不運で最強の🐴が負けて終わりはおかしい」という理由から、複数のレースの結果で最強を決めるTSクライマックスの開催を提唱する
その理由は、彼女の幼なじみであり尊敬の対象だった🐴が、実力者であるにも関わらず大一番に負けて競技の世界から去ってしまった事に納得がいかなかったからだ
だがTSクライマックスが実現しても、彼女の望みが叶うことは決してない
彼女の幼なじみは、すでにレースの世界にいないのだから
それは、最初から約束された挫折だ
でも彼女はそうせずにいられなかった
自分が見たいものを絶対に見ることが出来ないとわかっていながら、なおTSクライマックス開催に力を尽くした
結果としてはTSクライマックスは開催され、プレイヤー=トレーナーの育成した🐴が優勝する
乙名史はつぶやく「これで、真の最強が決まったんですね…」と、寂しそうに
最初から挫折を約束された彼女の絞り出した血のような言葉
でもプレイヤー=トレーナーはそれをやさしく否定する
「あなたはそうは思っていない」「あなたの最強はあなたの心の中にある」と
乙名史の憧れた🐴が本当に最強だったのか、それはわからない
むしろ冷淡な見方をすれば【トレセン学園に入学さえ出来ず消えた存在】であり、最強どころか凡庸な🐴だったのだろう
でも乙名史にとっては違った
実際に最強なのはトレーナーが育成した🐴だ
しかし物語は乙名史の心を否定しない
「🐴に夢を見た者の数だけ【最強】があっていい」
「あなたが愛し、あなたが信じた🐴は、誰が何と言おうと【最強】なのだ」と
もちろん欺瞞である
レース結果とは、勝者と敗者が明確化する厳しい現実なのだから
でも俺はこの欺瞞が好きだ
🐴を愛する同士として、乙名史の心に去来したものを察した、トレーナーの優しさが好きだ
これは、愛する🐴をチャンミで勝たせることが出来ず、ネットで心なき無ラチナ煽りを受けた人への応援であり、
サイゲライターの良心そのものなのだと、俺はそう思う