捜査一課長の初回wwwwww


東京・成城。
民家の前で怪しい人影が蠢いている。その手がペットボトルに入った灯油を撒き散らす。
マッチで炎がつけられたかと思うと、火は、またたくまに燃え広がった。

東京の桜田門に聳え立つ警視庁。
今、都内で起きている連続放火事件についての記者会見が開かれている。ひな壇に並ぶ警察幹部たちの中央には警視庁捜査一課長・大岩純一が座っている。記者達の声が飛ぶ。
「4件も放火が続いてて容疑者すら浮かんでないんですか!」
「市民は夜も寝られない状態が続いてるんですよ!」
「捜査はどうなってるんですか!」
大岩はふいに立ち上がり深々と頭を下げた。
「申し訳ありません!」

警視庁の火災犯捜査係。係長の貝瀬猛が声を張り上げる。
「大岩一課長が間抜けなお前たちの代わりに記者会見で頭を下げたんだぞ! 一課の刑事として恥ずかしくないのか!」
そこに現れる大岩。途端に刑事たちに緊張が走る。
「今、私が君たちに言いたいことはたったひとつだけだ……ホシを挙げろ」