https://news.yahoo.co.jp/articles/ff098e34d5ba9f18a8b41ba03d25b8d0f633323e

「私が個人的に買っているのは根尾よりも藤原なのだが、根尾を射止めた中日は、2位で東洋大の梅津晃大、3位で三菱重工名古屋の勝野昌慶という2人の即戦力投手を確保した。
梅津は、まだ未完成の部類に入るが、長身でコンパクトにまとめたテイクバックで打者はボールの出所が見にくい。
勝野も、広島の黒田博樹に似たリズムで、150キロ級のストレートをどんどん強気で投げ込んでくる。即戦力で使えそうだ。加えて名古屋、岐阜出身の選手を集めたのか、偶然、集まったのかはわからないが、
根尾は、将来の看板選手になるだけでなく1年目からチームに大きな影響を与えるだろうし、補強ポイントを押さえた、いいドラフトになったと思う」

 さて今ドラフトの失敗球団は、どこなのか。
 片岡氏が「最悪」と厳しく採点したのは阪神だ。
 外れ1位で辰巳を外して、大阪ガスの橋戸賞受賞の俊足外野手、近本光司を指名、2位に延岡学園の遊撃手、小幡竜平、3位でも内野はどこでも守れるHondaの木浪聖也を指名した。

「阪神は上位3人を野手で占めたが、本来上位3人で獲得すべき野手は、将来、ソフトバンクの柳田悠岐のようになれるチームの主軸に座る可能性のある素材だ。
今回、指名したようなタイプではなかったと思う。近本は1位でなくとも獲れただろうし、いくらスピードがあっても、プロではパワー不足。脇役タイプの選手は、大学、社会人で探せば、毎年のように出てくる。
もし競合を避けることが狙いで藤原を1位指名したのならば、辰巳を単独で行ってもよかったし、チーム状況を考えると、甲斐野もいけた。
Hondaの齋藤友貴哉を4位で獲得できたのは救いだろうが、バラつきがあって、まだ発展途上。
ヤクルトもそうだが、こういうドラフトになるのなら、思い切って吉田の将来性にかける手があってもよかった。チームビジョンがよく見えない最悪のドラフトになった」