北所とかいう聖人エピソードしか出てこない人


関東のデビュー3年目、山田敬士騎手(22=小桧山)が北の大地で奮闘している。今年、初めて北海道シリーズに参戦。「美浦にいる時より頭数も乗れますし、競馬に直結して攻め馬を見ていける。滞在の面白さがありますね」と目を輝かせた。

北海道シリーズ参戦は、「ペイシャ」の冠名で知られる北所直人オーナーから昨年、声をかけられた。1年前は厩舎にけが人が出たなどの影響で遠征できなかったが、今年は実現した。

18年10月の新潟では騎乗中に距離を誤認。3カ月の騎乗停止処分を受けた。
その時に乗っていたのが北所オーナーが馬主のペイシャエリート。それでも同オーナーは、山田騎手を所有馬に乗せ続ける心の広さがある。
先週、同騎手は電話を受けた。「着飾るなよ。勝っていても周りは見ているのだから天狗(てんぐ)になるなと、言われました」。常に気にかけられている。「お世話になりっぱなしです」と感謝した。