沖縄から数百キロ離れた無人島に、1メートルもあろう大きさの獣を生でむさぼり食っているこちらの全身緑色と化した男性、いやオスは元有名東京チームの大酷カス三さんである。
大酷さんは東海の大学から社会人を経て一年遅れでドラフト3位で有名東京チームに指名され強肩強打の捕手として一年目から正捕手を期待された。
しかしろくに盗塁も刺せずリードも酷く何度も後逸をしまくり足を引っ張り、やむなくファーストにコンバートされたりもしたがチャンスに弱すぎて足も遅く長打力も大して無く引退寸前の小林に全く及ばず戦犯となる事も多かった。
東海の大学系列が好きなH監督も2022年に埼玉チームからのトレードで入った森にすっかり夢中になっておりシーズン終了後即座に自由契約とされた。
当然獲得する球団もH監督の根回しのせいでどこも獲得に現れず地元の沖縄に戻り船で海に出て猟をしていたが、大型台風の日に「今日は嵐で誰もいないから魚を獲ってくる」と書き置きを残したきり帰ってこなかった。
無謀にも漁に行った際に波にさらわれて亡くなったかのように思われたが、数ヶ月後テレビスタッフが無人島生活に使えそうな島を捜索した所、大酷さんらしき人物を偶然発見。
全身緑色になっており、身体から電気を発して回転しながら体当たりで獲物を取るシーンはまるでゲームのキャラみたいだと話していた。
大酷さんはインタビューにて「オレ…オオヒドカスミ…モウ沖縄ニ帰リタクナイ…帰レナイ…」と言葉まで野生化しており連れ帰っても見世物になるだけなので連れて行くことはしなかった。
しかし一人のスタッフが名前を間違え「たくぞうさん」と言った所「角野卓造じゃねーよ！アレ？俺ナンテ言ッタ？」と一瞬だけ過去の記憶を取り戻していた。

（写真左　無人島生活に来たよゐこ濱口と一緒に獲ったどーのポーズをしている大酷さん）