ウラケンは元々自分の描きたがり病の対策としてアシスタントを育成してて
今描いてるスタジオ我画の面々は将来的にベルセルクで描く事を目標に育成されたスタッフなんや
だからファンは絵柄については元々そんなに心配してへんねんで


──「ベルセルク」はヤングアニマル(白泉社)で連載中ですが、毎号は載っていません。「ドゥルアンキ」が始まったことによって、「『ベルセルク』が遅れるのでは?」と思うファンもいるかと思います。

僕はネームがかなり速いタイプで、「ベルセルク」の遅延は作画の問題に集約されるんです。うちのスタッフは実力派揃いですが、いまだに僕がほとんど自分で描いているせいでどんどん遅延を招いていて……。だから「ドゥルアンキ」でアシスタントの腕がもっと鍛えられて、「これだったら大丈夫!」と僕が思えれば、「ベルセルク」にもフィードバックできる。そうしたら「ベルセルク」の連載スピードも上がるんじゃないかと、期待を抱いています

──「ベルセルク」の作画部分の、三浦さんの比重を下げられると?

ええ、できあがったものが同じクオリティになればいいので。実際、「ドゥルアンキ」でペン入れを任せてみたら随分できるなあってのがわかったんです。ゆくゆくは僕の「ドゥルアンキ」の仕事がネームと最後のチェックだけになるよう、スタッフミーティングを重ねて意識を共有しています。この歳になって、人を使ってちゃんと描くシステムが組み上がっていないのは問題なので、「ドゥルアンキ」は本当にいい機会だと思ってます。