乙名史記者は「たった一度の不運で最強の🐴が負けて終わりはおかしい」という理由から、複数のレースの結果で最強を決めるTSクライマックスの開催を提唱する

その理由は、彼女の幼なじみであり尊敬の対象だった🐴が、実力者であるにも関わらず大一番に負けて競技の世界から去ってしまった事に納得がいかなかったからだ

だがTSクライマックスが実現しても、彼女の望みが叶うことは決してない
彼女の幼なじみは、すでにレースの世界にいないのだから

それは、最初から約束された挫折だ

でも彼女はそうせずにいられなかった
自分が見たいものを絶対に見ることが出来ないとわかっていながら、なおTSクライマックス開催に力を尽くした

結果としてはTSクライマックスは開催され、プレイヤー=トレーナーの育成した🐴が優勝する

乙名史はつぶやく「これで、真の最強が決まったんですね…」と、寂しそうに

最初から挫折を約束された彼女の絞り出した、血のような言葉

でもプレイヤー=トレーナーはそれをやさしく否定する
「あなたはそうは思っていない」「あなたの最強はあなたの心の中にある」と

乙名史の憧れた🐴が本当に最強だったのか、それはわからない